「バスカヴィルのハウンド」和訳 2

事件がなくてイライラ最高潮のシャーロックが周りの人に当り散らします。
矛先は大家のハドスン夫人へ。
あ~お気の毒。


JW:What the bloody hell was all that about?
一体全体何だって言うんだ?!
(直訳:あれは全部いったい何についてのことなんだ?)

SH:You don’t understand.
君には分からないんだ。

JW:Go after her and apologise.
彼女を追ってって、謝罪しろ。

SH:Apologise?
謝罪?

JW:Mmm-hmm.
そうだ。

SH:Oh, John, I envy you so much.
ああ、ジョン、僕は全く君がうらやましいよ。

JW:You envy me?
オレがうらやましい?

SH:Your mind. It’s so placid, straightforward, barely used. Mine’s like an engine, racing out of control. A rocket tearing itself to pieces, trapped on the launch pad. I need a case!
君の精神は、とても穏やかで、まっすぐで、ほとんど使われていない。僕のはエンジンみたいなものだ。空回りしてて制御不能。バラバラに壊れるロケットだ。発射台の上で捕らわれているロケットだよ。事件が必要だ!

placid:穏やか、落ち着いた
race:競走する、から回りさせる,空転させる.
trap:わなを仕掛ける

JW:You’ve just solved one! By harpooning a dead pig, apparently.
たった今一つ解決したところだ。

SH:Ah! That was this morning! When’s the next one?
あ~!あれは朝のことだよ!次のはいつなんだ?

JW:Nothing on the website?
サイトには何もないのか?

SH:“Dear Mr Sherlock Holmes, I can’t find Bluebell anywhere.
Please, please, please, can you help?”

「シャーロックホームズ様、どこにもブルーベルが見つかりません。どうか、どうか、どうか、お願いします」

JW:Bluebell?
ブルーベル?

SH:A rabbit, John!
うさぎだよ!ジョン。

JW:Oh.
そうか。


SH:Ah, but there’s more. Before Bluebell disappeared, it turned luminous. “Like a fairy!” according to little Kirsty. Then the next morning, Bluebell was gone! Hutch still locked, no sign of a forced entry. Ah… What am I saying? This is brilliant. Phone Lestrade, tell him there’s an escaped rabbit.

あ~でも、もっとあるぞ。ブルーベルがいなくなる前、光り輝いたんです。「まるで妖精みたいに!」と、可愛いカースティーちゃんは言っている。そして次の朝、ブルーベルはいなくなりました。小屋は鍵がかかったまま、こじ開けられた痕跡はありませんでした。ああ、僕は何を言ってる?これはすごいぞ。レストラードに電話しろ、彼に逃げたウサギがいると言うんだ。

luminous:光る、輝く

JW:You’re serious?
お前本気か?


SH:It’s this or Cluedo.

これか、さもなくば、クルードだ。

JW:No. We are never playing that again.
ダメだ。俺たちは二度とあのゲームはしない。

SH:Why not?
なぜ?

JW:Because it’s not actually possible for the victim to have done it, Sherlock, that’s why.
なぜなら、被害者が(犯罪を)やったなんて、実際ありえないだろ!シャーロック、そういうわけだ。

SH:It was the only possible solution.
それが唯一の可能な解決だったんだ。

JW:It’s not in the rules.
そんなのルールにない。

SH:Well, then the rules are wrong!
そうか、ならルールが間違ってる!

(DOORBELL RINGS)
JW:Single ring.
呼び鈴が1回

SH:Maximum pressure, just under the half second.
最大限の圧力で(押した)そして0.5秒以内。

BOTH: Client!
(二人で)依頼人だ!

あれれ、今回、赤いところがなかったよ。
Cluedo というのは推理モノのボードゲームだそうです。

コメント

  1. Yoon より:

    Cluedo
    I thought it might be “Clue,” and I was right. 🙂 In UK, they call it “Cluedo,” and in North America, people call it “Clue.” It is a very famous board game, and quite fun.
    Imagining the scene John and Sherlock play Clue together, it would be really interesting. However, clearly, I do not want to play Clue with Sherlock. He will taking all the fun out of it. lol.

  2. YOKO より:

    わはは!
    シャーロックとゲームしても面白くなさそうですね!
    でもジョンとシャーロックのゲーム対決はこっそり観察してみたいものですね。
    きっとジョンを応援したくなることでしょう。

    アメリカでは Clue って名前なのですか?
    面白いですね!

  3. よっしい より:

    Unknown
    はじめまして 

    シャーロックにどっぷりはまって いろいろ知りたくて一時はセリフを自分で解読(私にとっては)しようと無謀な試みまでしてたのですが こんな親切な翻訳をなさっているブログにたどり着いて以後ずっと黙って(笑)読ませていただいてました

    時々Kさんのお部屋でもご一緒してましたが ご挨拶する機会がなくて…

    文法とは関係ないですが ゲームのルールに無い!ってジョンに思い切り否定されてシャーロックが キレてましたが 犯人が被害者って正典にありますよね ソア橋のトリック
    私も二人のゲーム観戦したいですー こっそりと

    おじゃましました

  4. NH より:

    ゲームといえば
    ゲームがらみで思い出しただけで、ぜんぜんこの場面と関係ない話ですいません。

    ビリヤードのネタは出てこないんですかねぇ。

    You never play billiards except with Thurston.
    (君はサーストン以外の者とはビリヤードをしない。)

    つまり、他の人ではワトソンの相手にならないわけで、少なくともこれに関してはホームズよりかなり上だと思うんですが・・・。

  5. YOKO より:

    よっしいさん
    ポンチャンファン仲間のよっしいさん、こんちには!(わたしはすっかり仲間の気分でおりました~)

    コメントありがとうございます。
    こちらにも来てくださっていたとは!ありがとうございます。読んでくだされば、バレバレなことですが、この訳かなり間違っています。

    「一緒におべんきょーしましょうね」の感覚でお読みくだされば幸いです。
    よっしいさんの解釈などもおっしえてくださったら嬉しいです!
    おお!ソア橋、そうでした。あれは面白いトリックでしたね。あれを使ったネタもBBCシャーロックに登場しますかしら?楽しみですよね。
    その前にグラナダのソア橋見とかないと!(グラナダハ全部見るのがもったいなくて、まだ残してあるんですが、ソア橋もその一つです。)

  6. YOKO より:

    NHさん
    ビリヤード!
    >他の人ではワトソンの相手にならない
    そういうことなんだ・・・
    わたしここのところ、なんか別のニュアンスで捉えてました。
    ビリヤード→賭けする→サーストンしか賭けに乗ってこない。(他の人では金の金額が大きすぎるとか、小さすぎるとか、そもそもビリヤードに賭けないとか、そんな風な不都合があるのかと・・・)
    根拠は全くありません。
    そもそも当時の紳士たちは賭けビリヤードしてたのでしょうか?先日見た「ブラス!」というイギリス映画(90年代の設定)では、しっかり賭けてましたが。

    そっか、実力が同じくらいじゃないと面白くないですものね。

  7. NH より:

    ビリヤード
    お返事どうもありがとう。

    > そもそも当時の紳士たちは賭けビリヤードしてたのでしょうか?

    The English Billiards Association の創設が1885年。『緋色の研究』の2年前ですね。もっとも、現在の形に近いビリヤードは1800年ごろには完成してたみたいで、小説にも貴族の屋敷にビリヤード台があったり、社交クラブにビリヤード室があったりという描写が出てきます。ある程度以上の階級の男性にとってはけっこう一般的だったんじゃないですかね~。

    ところで、何でこの話を読んでいて唐突にビリヤードのことを思い出したか分かりました。

    2002年にBBCが Richard Roxburgh をホームズ役、Ian Hart をワトソン役として『バスカヴィル家の犬』をドラマ化しています。これの特徴は、ほとんどワトソンが主役といってもいいくらいなことで、ワトソンがやたらかっこよく、それにホームズに対してキツいのです。

    この中でビリヤードが出てきて、ホームズが誰かに「ワトソンとビリヤードをやるなら賭けないない方がいい、凄腕だから」と言うシーンがあったんでした。

    最後までどうでもいい話でしたね・・・。

  8. YOKO より:

    2002年のバスカヴィル
    NHさん、そのバスカヴィルみてみたいです!
    これですよね!
    ↓↓↓↓
    http://www.imdb.com/title/tt0322622/?ref_=fn_al_tt_4

    検索したら、どうがもありました。ごにょごにょ。今度見てみよ~^^。

    ビリヤードはホームズ物語を読んでいても、たくさん出てきましたね。お屋敷だと、夕食のあと、撞球室でタバコを吸うだの、っていうシーンがあよくありましたよね。
    紳士のたしなみの一つなんでしょうね。
    日本にはなかなか定着しませんでしたが。

  9. NH より:

    Re: 2002年のバスカヴィル
    > ビリヤードはホームズ物語を読んでいても、たくさん出てきましたね。

    『マスグレーヴ家の儀式』で、レジナルドが読みかけの本を置き忘れて取りにいくのは撞球室じゃなかったっけ・・・。

    ありました。これ↓です。

    The book, however, had been left in the billiard-room, so I pulled on my dressing-gown and started off to get it.

    ここはすごい旧家だということですが、こういう屋敷には撞球室ぐらいあるのが当たり前だったんでしょうね。

    ところで、前のコメントで、書き直してるうちにミスタイプして「賭けないない方が」と「ない」が重なってしまいました。

    失礼しました (^^;

  10. YOKO より:

    バスカヴィル館にもありましたね
    バスカヴィル館にも撞球室ありました。
    初めて館へ行ったヘンリ卿とワトスンが、陰気な食堂で重苦しい気持ちで食事したあと、撞球室に移っていくらかほっと出来たらしい・・・そんな話があった様な。

    2002年のバスカヴィル家の犬、ちょっと見てみました。オープニングがおどろおどろしかった。
    そしてワトスンがすごく軍人っぽい。
    ホームズはしゃべり方があんまりホームズのイメージに合わないけど、それはグラナダ版のイメージが強すぎるからかな?

    ヘンリ卿がハンサムで素敵でした。
    まだベリル嬢やステープルトンが出てくるとこまでたどり着いてませんが。

    週末見てみようと思います。

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