さて、今回は、ブリクストンの4人目の現場。
現場に入る場面から、ジョンの検死報告までを追います。
赤文字:意味や文法がわからないところ
青文字:(私にとっての)新出単語
英語的感覚を養うために、なるだけ前から語順に訳して行くようにします。
日本語としてはあまり滑らかではないですが。
SH: You’ll need to wear one of these.
一つとって着てくれ。
(直訳:これらの中から一つを着る必要があるだろう)
L: Who’s this?
誰?
SH: He’s with me.
連れだ。
L: But who is he?
だけど、誰なんだ?
SH: I said he’s with me.
だから連れだと言ってるだろ。
JW: Aren’t you going to put one on?
君は着ないのか?
※ほんとに私もシャーロックは何で着ないんだろうかと思いました。アンダースンが「コンタミはやめてくれ」って言ってたから、嫌がらせ?
SH: So where are we?
で、我々はどこにいるんだ?
※これでは意味を成さないですね。次の台詞を見ると「で、どこに行けばいいんだ?」というのが近いと思いますが、なんで、こんな言い方になってるのでしょうか???where are we going?とは違うの?
L: Upstairs.
上の階だ。
L: I can give you two minutes.
2分やる。
SH: May need longer.
多分もっとかかる。
L: Her name’s Jennifer Wilson according to her credit cards, we’re running them now for contact details. Hasn’t been here long. Some kids found her.
彼女の名前は、ジェニファー・ウィルスン、クレジットカードによると。詳細は調査中だ。(直訳:我々はそれらを走らせて詳細情報にコンタクトしているところ)それほど時間はたっていない。子供たちが見つけたんだ。
run が他動詞で使われているけど、意味は幅ひろい。
ここのthemはクレジットカードを指してると思うけど、クレジットカードは走らないし、どういうイメージなんだろう??クレジットカードを照会するといろんな情報が出てくるっていうイメージがrunなんだろうか?
SH: Shut up.
黙れ。
L: I didn’t say anything.
言ってないぞ、何も。
SH: You were thinking. It’s annoying.
考えているだろ。それがうるさいんだ。
annoying:うるさい,迷惑な,じれったい.
L: Got anything?
何かわかったか?
SH: Not much.
それほどでもない。
A: She’s German. Rache. It’s German for revenge. She could be trying to tell us something…
彼女はドイツ人だ。Rache。ドイツ語で復讐という意味だ。彼女は何かを伝ようとしてたのかも。
SH: Yes, thank you for your input.
はい、情報提供ありがとう。
L: So she’s German?
じゃ、彼女はドイツ人なんだな。
SH: Of course she’s not. She’s from out of town though. Intended to stay in London for one night before returning home to Cardiff. So far, so obvious.
もちろん違う。もっともロンドンに住んでるわけじゃないが。予定ではロンドンに1泊して自宅に帰るつもりだった、カーディフの。ここまでは明白だ。
though:(文中や文末で)でも、やっぱり、もっとも
intend to:~するつもり
So far:ここまでのところ
JW: Sorry – obvious?
ごめん、明白って?
L: What about the message though?
じゃあ、メッセージはどうなんだ?
SH: Dr Watson, what do you think?
ワトスン先生、君の意見は?
JW: Of the message?
メッセージについて?
SH: Of the body. You’re a medical man.
遺体について。医学の専門家だろ。
※ここのofはthinkからつながってるのかな?
L: We have a whole team right outside.
チーム全員がすぐ外にそろってる。
SH: They won’t work with me.
彼らは僕とは仕事しない。
L: I’m breaking every rule letting YOU in here…
私はあらゆる規則を破ってお前を中に入れてるんだぞ。
SH: Yes…because you need me.
そうさ、僕が必要だからな。
L: Yes, I do. God help me.
そのとおりだ。神様助けて。(ああ、どうしようもない)
SH: Dr Watson!
ワトスン先生!
JW: Hm?
え?
L: Oh, do as he says. Help yourself. Anderson, keep everyone out for a couple of minutes…
あ、彼の言うとおりに、自由にやってくれ。
アンダースン、全員2~3分外すように。
Help yourself:ご自由に、どうぞ
JW: Well? What am I doing here?
で、僕はここで何をしてるんだ?
SH: Helping me make a point.
考えをまとめる手助けさ。(意見を述べる手助けさ)
make a point:主張する、意見を述べる
JW: I’m supposed to be helping you pay the rent.
僕が期待されてるのは、家賃の手助けだろ?
supposed to:~~と期待されている。~と思われている。
SH: This is more fun.
こっちのほうが面白いだろ。
JW: Fun? There’s a woman lying dead.
面白い?ここに女性の死体があるのに?
(直訳:女性が死んで横たわっている)
SH: Perfectly sound analysis, but I WAS hoping you’d go deeper.
完璧に確実な分析だな。だが、もっと深い分析をしてくれると期待したんだがね。
sound:完全な、無傷の、健全な、確実な
「女性が死んでいる」というのを、ジョンは「面白がるな」という文脈で言ったのに。シャーロックはそれを受けて、医者が「女性が死んでいる」と当たり前のことをわざわざ検死報告したと皮肉った。ということですね。
JW: Yeah… Asphyxiation, probably. Passed out, choked on her own vomit. Can’t smell any alcohol on her. It could have been a seizure. Possibly drugs.
そうだな・・・
窒息死だ。おそらく。意識を失って嘔吐物をのどに詰まらせた。アルコール臭はしない。発作かもしれない。おそらく薬物だろう。
asphyxiation:窒息
pass out:意識を失う
choke:詰まる。詰まらせる
vomit:吐く、嘔吐物
seizure:発作、脳卒中.
SH: You know what it was, you’ve read the papers.
新聞を読んだなら、何かわかるはずだ。
(直訳:君はこれが何かを知っている。新聞を読んだ。)
JW: Well, she’s one of the suicides. The fourth…?
じゃぁ彼女もあの自殺の一人なんだな。4番目か?
Unknown
こんにちは。読んでみたらこんなこと言ってたんだ?と単純な疑問がわいてきますね(汗)
そして英語とは関係ない素朴な謎も思い出しちゃう!!
なんでシャーロックだけ現場に入るのに例のスーツを着なくていいのか?
パイロット版では着てるのに、なぜ変更になったんでしょうね?!
モファットさんでもポールさんでも説明して欲しいな~!
どこかでしてたのかな??
*So where are we? これ、単純に、「それでここはどこ?」(事件の現場に対して)→「現場はどっちだ?」の意味かな。
*running them runに「追跡する」「処理する」という意味があります。走るのイメージを拡大して、何かが移動してその途中で作用があるような動作に使うみたいです。ので、YOKOさんのイメージ通りでいいと思います!
シャーロックが何も言ってないレストラードにShut upって言うの大好きww
それ、わかる!私も自分が頭を使う作業しているとき、そばに人がいるだけで考えがまとまらない!
自分が頭悪いからかと思ってたけど、シャーロックもそうだと知って嬉しいな~~
*think of でいいと思います。
「女性が死んでる」「完璧な分析結果だ」のくだり、得意の文脈すり替えやってていいですね~!
こういう会話があるから、シャーロックは楽しい!!
今、ここのシーンを見返してみました。シャーロックがジョンに対してまだ固くて、新鮮だー。
当たり前だけど、この一話だけですもんね。まだ他人行儀なのは。貴重なんだな。。。
YOKOサン、もしかして、全部訳すのですか?
まだまだシリーズ3は見られないけど、ファンとしてはその前にこの作業楽しい!
いえ、私はただ読んでコメントしてるだけですけど、一緒に考えるのが勉強になります。
ありがとうございます!
しましまさん
そうなんです!
一文ずつ訳していくと、放送では流していたところとかに妙に引っかかったりしてしまって、そういう発見も楽しいですね。MOMOさんところの字幕吹き替え突っ込み隊でも感じていたところですけど。
私の疑問にコメントありがとうございます。
こうやってご意見をもらえると、心強いんですね。
ひとりよがりじゃないんだなと・・・。
PINKではまだまだ他人行儀で素敵ですね。貴重ですね。
シリーズ後半は、ジョンもどんどん変化して保護者みたくなってしまいますからね~。こういうジョンもいいですよね。
訳してて気がつきましたけど、言葉遊びとか、意味のすり替え、揚げ足取り(?)みたいな台詞が多いですね。
英語の文化なのかなと思いますが。
いやいや、昔は日本も掛詞とか得意技だったはずですね~。
「CASE」も事件のケースとツーツケースのWミーニングだし。これからもどんどん出てきそうですね。
0103のHEARTもそうでしたね。
とりあえずPINKは全部挑戦してみるつもりです。
あとは0103は台詞のテキスト持ってるんですけど、ほかのエピはテキストが無いので、英語を全部タイプする気力は出ないかもしれません。
TOEICの勉強と思って(勉強になるのか?)がんばりますよ~。リスニングの練習は、SHERLOCKとグラナダを見ることです^^(はたして対策になるのか?)
でもいいんです。TOEICが目的じゃなく、SHERLOCKが目的だから、これで問題ないんです^^
Unknown
抜粋ですけど、こんなサイトがあります。
自分のブログでシャーロックのこと書いた時に使いました。
http://www.planetclaire.org/quotes/sherlock/
しましまさん
引用サイト、ご案内いただきありがとうございます!
ピンクが終わったら、こういうサイトを活用して、がんばってみます。
でもちょっと見てみましたら、ピンクだけでも17回シリーズになりそうです。まだ3回なのに….。もう誰もついて来てくれないかもしれませんが(笑)自分の趣味なので、やりきろうと思います。今8回分くらいまで翻訳終わりました。毎日1記事のペースでリリースします(他の記事も混ざりますが)ので、お時間ございましたらお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
しましまさん
ここで0202HOUNDのテキストを入手しました。DVDの字幕のデータなので、誰がしゃべってるか書かれていないため、ちょっと加工が必要ですが、全部のテキストが載ってるようです。これで大好きなバスカヴィルにも挑戦できそうです。いつになることやら???ですけど。
http://tosubtitles.com/sherlock-the-hounds-of-baskerville-2012/3018
ここ、いろんな国の字幕データがあるようです。ベトナム語とかクロアチア語とか!興味深いですが、ちんぷんかんぷん。